運命だと思う。
法事で親戚の家に行く事になったんですよ。
かったるいなーと思うものの、可愛らしい小学生姉妹がいるので結構乗り気です。
ある程度仲良くなれたらな〜。
そんな事考えてにやけていたら、到着しましたよ。
成人しててもまだ子供扱いなのか、邪魔にならないようにしてなさいと言われます。
そんなわけで、邪魔にならないよう他の子供と遊ぶ算段を立てましょうー。
優しいお兄さんっていう風評さえ作ってしまえば、今後が安泰ですね。
そんな時に、ふっと目に飛び込んできた少女。
時間が止まったように感じましたね。
あぁこれが、美しいってことなんだな。
神栖麗奈と名乗られれば信じてしまいそうになる。
それが、私と少女の出会いだった。
直接話をする事など出来ず、母に少女のことを聞いてみました。
しかし全く知らないらしく、いい返事は貰えませんでした。
そうなってくると余計に知りたくなりますよ。
顔見知りの人にさりげなく聞きこみを。
で、幾つかの情報を手に入れることができました。
何と言うのか、激しく重い話なんですよねぇ・・・。
ここで語るべき事ではないのでしょうが、自分で整理するために記します。
上手く説明はできないのですが、どうやら帰国子女なようです。
ハーフっぽい外見なんですが純日本人です。
両親が事故に合い、外国で暮らす事ができなくなって帰国したらしいです。
ですが、なんていうのか引き取り手が見つからず大変だったとか。
今の引き取り手もちょっと困ってるらしいです。
ある意味ドラマ的なお話ですね・・・。
塞ぎがちでなってるようで、余計に大変らしいです。
つまり、少女の笑顔が見れたら、フラグが立つってことですね。
少女喜び、家族も喜び、私も喜ぶと一石三鳥ですねっ!!
しかも、最終的に色々とあって我が家で少女を引き取る事ができたなら、
妹との結婚フラグが出来るわけですよ。
これは凄い。素晴らしすぎる。
この考えは不謹慎だとは思いますが、元気にさせることが悪いわけがありませんっ。
善は急げです。行動に移しましょう。
とりあえず、端の方で座ってる彼女に話し掛けてみました。
まぁ親戚だから、突然話し掛けても大丈夫でしょうしね。
内心ドキドキでしたが。
でまぁ、緊張しすぎて何話したかしっかり覚えてないのですが、
他の子達を交えて色々と遊ぶ事になったのですよ。
トランプとかボードゲームとかですね。
その時に気づいたんですけど、彼女は言語障害みたいなんですよね。
自分の思う事が上手く伝えられなくて、余計に塞ぎこんでるんですかね。
そんなことで事件が。。。
小学生くらいの男の子が突然、彼女に向かって喚き散らしたんですよ。
要約すると、もっと分かりやすく話せよ。ってことですね。
その言葉が彼女を傷つけたのか、突然走りだしていってしまいました。
追いかけなきゃっ!
まぁ、相手は小学生くらいですから追いつくのも簡単ですが、
慰めル言葉が見つからず中々に掴まえるに至りませんでした。
悩めるまま後を追うように走っていたところ、彼女は突然立ち止まりました。
立ち止まった所は、国道で交通量がとても多い道路。
なんか凄い嫌な気がします。
こんな想像はドラマの中だけのはず・・・でも、まさか・・・。
そんな折に、大型トラックが。そして、動き出す彼女。
・・・っ!?
なんか凄く叫んでました。
叫んで走ってました。
例え死んでも彼女だけは助けたい・・・。そんな気持ちでした。
そして、彼女の手を掴み引き寄せる。
過ぎ去るトラック。
腰が抜けそうな感覚でしたが、そのまま彼女を歩道まで引っ張りました。
泣き出す彼女。困惑する私。
そして、彼女を抱きしめる。
彼女が泣き止んでから、私は話を聞きました。
長い長い話でした。
そしてとても重くて、どうしてこんなに小さい子が背負わなければいけないのか、私には不思議でした。
彼女は歌がとても好きでした。
とあるコンクールでは1位を取った事があった程でした。
彼女の両親も歌がとても大好きで、本当に幸せに暮らしていたのです。
しかし、そんな家族にも災難が襲い掛かるのでした。
彼女が両親の運転する車に乗り、コンサートに向かっている時です。
後5分ほどで到着する時、悲劇が起こりました。
飛び出てきた車との衝突事故。
後部座席にいた彼女だけが助かりました。
しかし、皮肉な事に彼女の声を奪っていったのです。
彼女は一瞬にして、両親と歌を失ったのでした。
周りも歌えない彼女に対しては冷たかった。
そして、ロンドンから日本に帰国し今の家に引き取られたが、
そこでも厄介物として扱われると。
今日も、声がでないことを責められ、辛くて、辛くて、
お母さんに会いたかったと。
あぁ・・・。
もう抱きしめる事しか出来ませんでした。
ただ、ただ、抱きしめる事しか。
そんなわけで、なんだか仲良くなったわけですよ。
そんでもって、何が何だか分からない内に、彼女が我が家に泊まることになりました。
しかも、私の部屋で寝るらしいです!?
なんというのか、なんで?
いや、美味しい展開には間違いないのですが、不思議すぎますよ。
あっ風呂上りのいいにおい・・・。
そして、布団に入りながら色んなお話をしました。
好きな歌とか、好きなものとか、
障害を直して歌えるようになるかもしれないとか、
日本にお兄ちゃんがいるとか・・・。
・・・お兄ちゃんね。
それで、ロンドンか・・・。
なんか、私の妹に似てますね。
あっはっははは・・。
そういえば、聞き忘れていた事がありました。
「ねぇ、そういえば名前を聞いてなかったね。」
「・・・。よ・・・・。」
そんなところで、目を覚ましました。
久しぶりにいい夢をみましたねぇ。
それにしても、最後の名前はやっぱり四葉で良かったんですかねぇ?
WEB拍手返信
>YU・ME・O・CHI?
>ちくしょう、日記にだまされた!うらやましいとか思っちゃったじゃん帰国子女ヽ(;´Д`)ノ
あの文章読めば分かっちゃうと思ったんですけどね。
まぁ22日だけだったら、もしかしたら!?と思っちゃうかな。
でもね、でも、一番悲しいのは私なんですよ!
あんなに美味しいシチュエーションが、目を醒ました瞬間全て無かったことになっているんですよ。
さっきまで確かに感じていた温もりとか、感触とか、匂いとか全て無いんですよ。
今考えれば夢だと納得できますけど、その日一日呆けてましたからね。
夢ってなんであんなに薄情なんでしょうね。
けどね、私思うんですよ。
良かった。と。
あんな不幸な少女がいなかったんですから。
あんなに辛い目に遭った少女がいないんですから。
それは、とっても素晴らしいことじゃないですかっ。
だから、だから・・・。
違う、違うんです。これは汗なんです。目から汗が出てるだけなんです。
うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁl。